〈観劇日誌〉Straw&Berry「ウロボロス」 感想

Straw&Berry
「ウロボロス」




百年に一度の、ナントカ流星群の夜、チエちゃんが死んだ。
僕たちは学校に忍び込んだ。
天文部の安っぽい簡易プラネタリウムを眺めながら、
タバコに火をつける。
チエちゃんは死なねーんだよ、
ウロボロスみたいに、
何度死んでもよみがえるんだよ。
って言ったら、
ケンタは鼻で笑って、
コバはわかったような顔でうなずいた。
何にも変わらない夜。
星しか綺麗じゃない夜。
​ただ、僕たちは、30歳になった。
******(公式ホームページより。)

脚本・演出
 河西裕介

出演
 小西耕一
 佐賀モトキ
​ 上田祐揮
​ 河西裕介
​日替わり出演者
 鳴海由莉(ブルドッキングヘッドロック)
 

スタッフ
舞台美術・宣伝美術/井上紗彩
​舞台監督/森脇洋平
音響/田中亮大
照明/松本大介
演出助手/安保泰我(冗談だからね。)河野里咲子
制作/塩田友克
フライヤー撮影/安齋芙美夏



一目見て異常と分かる一人の男が現れる。
想起される悲劇とは裏腹に自在に時空を飛び越える演出で演じられた戻らない過去のなんと幸せなことだろう。

手狭な地下室という限定的な劇場で舞台との壁を空間的に極力取り払った客席。
骨太で表情豊かで愛おしい俳優陣による濃密なお芝居でした。

僕も本当に幸せだった。
そして本当に胸が痛い。

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